医療法人宝生会 PL病院ホームページ

グローバルナビゲーション

コンテンツ

血液内科

長期入院や特殊な治療により、患者様には多くの不安やストレスが生じます。当センターは、患者様お一人お一人との距離を縮める努力として、患者様の心のケアーを含めた苦痛除去に重点を置き、様々な独自の取り組みを行っております。その一部をご紹介いたします。

【末梢血幹細胞移植患者からの闘病手記〜明日、移植を受けられるあなたへ〜】

血液病センターでは、患者様と診療スタッフとのコミュニケーションだけではなく、患者様同士の情報交換を重要視しております。化学療法や移植を受けた方にしか理解できない、治療による苦悩やその解決策などの貴重な体験談を「励ましの言葉」として、次に同じような治療を受けられる患者様へお送りしています。ここにそれらをご紹介いたします。


12【50歳代 女性】

私は悪性リンパ腫で入院しました。入院した日に病名を聞かされ、正直とてもショックで涙が出ました。これからどうなるのかと不安ばかりでした。入院の翌日より急に症状が悪くなり急遽抗がん剤の投与がはじまり、何が何だか理解できませんでした。その後6クールの抗がん剤治療を行い、退院できる予定でしたが、幹細胞移植の話を先生から聞き、帰る日がまた遠くなってしまった事に涙が出ました。本当に良くなるのだろうかと思いながらも、良くなる為に頑張って治療を受けようと思い、幹細胞移植を受けることになりました。

6クールでの副作用は、脱毛、手のしびれが出る程度で、嘔気もなく過ごすことができていましたが、移植のための抗がん剤治療の副作用は今までよりも強く出ると聞き、毎日不安ばかりでした。細胞採取、抗がん剤投与、移植を行い、その後下痢がはじまりました。一週間程度で止まりましたが、一番辛かったと思います。口内炎ができないように、毎日欠かさずうがいをした為か、口内炎は全くできませんでした。発熱、胃もたれ、味覚障害があり食事が口に入らない日々が続き、食べれないことがこんなに辛いとは思いませんでした。

思っていたより回復が早く、移植後2週間で退院の話を先生から聞いたときは本当に頑張って良かったと思いました。約6ヵ月間入院し、長く辛い治療を受けている間、毎日面会に来てくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。この治療を乗り越えられたのは家族の支えがあったからだと思います。又、松田先生、山入先生、看護師さんには、たくさんのお声かけ、励ましのお言葉を頂き、本当に感謝しています。ありがとうございました。