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血液内科

長期入院や特殊な治療により、患者様には多くの不安やストレスが生じます。当センターは、患者様お一人お一人との距離を縮める努力として、患者様の心のケアーを含めた苦痛除去に重点を置き、様々な独自の取り組みを行っております。その一部をご紹介いたします。

【末梢血幹細胞移植患者からの闘病手記〜明日、移植を受けられるあなたへ〜】

血液病センターでは、患者様と診療スタッフとのコミュニケーションだけではなく、患者様同士の情報交換を重要視しております。化学療法や移植を受けた方にしか理解できない、治療による苦悩やその解決策などの貴重な体験談を「励ましの言葉」として、次に同じような治療を受けられる患者様へお送りしています。ここにそれらをご紹介いたします。


10【70歳代 女性】

抗癌剤を7クールした後、自家移植という形になりました。
抗がん剤治療の時は大した副作用もなく過ごしていましたが、自家移植前の1回目の治療の1週間から発熱が始まり、口内炎もひどくなり、食べ物も食べられなくなりました。
この時の口内炎はつらかったです。うがいで「グチュグチュッ」をすることさえできませんでした。

 

幹細胞採取も順調にいきましたが、2回目の治療の後も口内炎がひどく、発熱・食欲不振が重なり、非常に大変でした。発熱が続き、初めのうちは薬を飲んで楽になっていましたが、だんだん薬を飲むのも嫌になってしまい、喉が渇いても水も飲みたくない状態でした。身体のだるさも究極に達し、死んだら楽になるような変な夢に苛まれたりして葛藤しました。

 

あのしんどさはどう表現していいのか分かりません。眼を開けているのもしんどい、ベッドの横のモノを取るのもしんどい、初めて味わった経験です。そのようなしんどい時に看護師さんに「しんどいですね」と声を掛けてもらって嬉しかったです。

 

現在は熱も下がり、見通しも明るくなってきました。しかし食欲だけは相変わらず戻りません。でもあの時のつらさを乗り越えたのだからと思って頑張っていきます。

 

先生方、看護師さん、その他のスタッフの方々、本当にありがとうございました。