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簡易懸濁法(かんいけんだくほう)を実施されている患者さまへ

はじめに

医師から簡易懸濁の指示がある患者さまが対象です。
患者さまの判断で処方薬の簡易懸濁をしないでください。お薬の効果が弱くなる場合があります。

簡易懸濁法とは

錠剤粉砕やカプセル開封をせずに、錠剤・カプセルをそのまま、あるいはコーティングに亀裂を入れて、温湯(約55℃)に入れ、崩壊・懸濁させて経管投与(*)する方法です。
また、錠剤・カプセルが飲みにくい患者さまも簡易懸濁することで服用が楽になります。受診時に医師にご相談ください。
*経管投与:経鼻胃チューブ、胃瘻、腸瘻から栄養剤やお薬を投与することです。

簡易懸濁法のメリット

  1. 調剤時間が短縮できるため、早く患者さまにお薬をお渡しできます。
  2. お薬の効果が確保できます。
    ・錠剤を粉砕しないのでお薬の薬効低下や配合変化などを大幅に減らすことができます。
    ・光や湿度などによるお薬の変質を防ぐことができます。
  3. 投薬時にお薬を確認することができます。
  4. 従来の粉砕法(*)と比較して中止・変更の際、お薬が無駄になりません。
  5. 経管投与の手順が簡単で短時間で用意ができます。

*粉砕法:お薬を粉状にして経管投与する方法

簡易懸濁の方法

①投与するお薬、小さな容器(お薬を溶かすためのお湯が30mLほど入れば問題ありません。)、割り箸などかき混ぜることのできる棒、注入器をご用意ください。

②次に、55℃くらいのお湯をご用意ください。
55℃くらいのお湯は次のような方法で作ることができます。
沸騰したお湯もしくは電気ポット(90~98℃設定)のお湯と水道水を2:1で混ぜます。(ポットのお湯の量はやや少なめがおすすめです。)
また、電気ポットで60℃設定できるものであれば簡単に用意することができます。
(設定温度を間違えるとやけどするなどの可能性がありますので十分に注意してください。)

③容器に一回分のお薬(錠剤、カプセル剤、粉薬)を全て入れて(図①)、(2)で作ったお湯を注ぎます。
お湯の量はだいたい20mLくらいを目安に、錠剤やカプセル剤の数が6個以上になったり粉薬がある場合はお湯の量をやや多めにしてください。(図②)

④10分ほど置いておいて、容器の中に大きな固まりがなく、人肌程度の温度になっていれば準備が整った状態です。かき混ぜて、注入器で吸って、投与してください。
(できるだけ固形分も吸いきってください)(図③)

⑤注入し終わったら、容器に残ったお薬を確実に投与するため、もう一度溶かした容器に水(お湯の場合は55℃くらいがおすすめです。)を20mL以上入れて、もう一度投与してください。これは必ず行ってください。
経管チューブを洗い流す目的でもあります。

注意
  • その都度調製し、作り置きはしないでください。
  • 容器は毎日洗浄し、清潔に保ちましょう。
  • 使えなくなった器具は交換してください。
以下の問題が起こったら、当院薬剤部までご相談ください。
  • 錠剤・カプセルが10分で混濁しない。
  • 色が変わった。
  • チューブが詰まる。

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