平成28年12月10日(土)PL病院講堂にて院内看護研究発表会を開催しました。通常業務と並行しながら各部署より自主的に研究に取り組み、看護の質向上を目指し、日々研鑽した集大成を発表しました。
全身麻酔下術後において,鎮痛目的で持続硬膜外チューブを留置されている患者の、 膀胱留置カテーテル抜去後の尿閉予防についてのケアの検討 |
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4階西病棟 |
全身麻酔下での術後、鎮痛目的で持続硬膜外チューブを留置した患者において膀胱留置カテーテル抜去後尿閉を来たし、膀胱留置カテーテル再挿入や導尿を行なうケースが多く見られます。そこで、膀胱留置カテーテル抜去後、背部温罨法を実施することで尿閉を予防することができないか、有効性を検証しました。今後も術後患者が、苦痛なく安楽に過ごして頂けるよう努めていきたいと思います。 |
吸入治療を受ける患児が効果的な吸入を行えるよう遊びを取り入れた工夫 |
5階東病棟 |
一般的に小児の呼吸器疾患の治療として、吸入が用いられます。患児は吸入の必要性を理解できないため、吸入中に顔を背けたり、嫌がることがあります。ネブライザーピースに患児が好むキャラクターを使用することで、興味をひき、吸入を効果的にできると考え、研究に取り組みました。 |
膀胱がん患者の再発への不安に寄り添ったケアの介入方法を探る ―発症から再発を繰り返す患者のインタビューを行って― |
5階西病棟 |
繰り返し経尿道的膀胱腫瘍切除術を受けている膀胱がん患者に対し、 インタビューを行い、内容から関連した言葉をサブカテゴリーに分類しました。その結果、看護介入として、各時期、各不安の性質や段階を把握し、その状況に応じて他職種との連携を図り、家族との情報共有や情報提供が重要であることがわかりました。 |
グルタミンFを容易に飲みやすくするための検討
―溶解時の形状を工夫して― |
6階西病棟 |
血液内科病棟では治療のために口腔粘膜障害をおこしやすい薬剤を化学療法で使用することが多いです。現在,口腔粘膜障害の予防として効果的と言われているグルタミンFという栄養剤を治療の際に飲用してもらっています。しかし,実際に飲用された患者より飲用継続困難の訴えが多い現状があります。そこで患者が継続してグルタミンFを飲用できるよう,飲みやすい形状を検討するためにこの研究に取り組みました。今回の研究結果を活かし今後,患者への介入研究に結び付けて取り組んでいこうと思います。 |
がんに罹患した認知症患者の疼痛評価を行うためのフローチャートの作成 |
7階東病棟 |
消化器腫瘍の患者の疼痛コントロールを行う中で,認知症や表現が出来ない患者の疼痛評価に悩むことがあった。客観的データと合わせるが患者の表現との不一致を感じ,投薬に対し躊躇する場面もあった。そこで,がん性疼痛の評価についてインタビュー調査からどのように困難を感じどのような観察を行い疼痛評価を行っていたのかを明らかにしその要因からフローチャートを作成し疼痛評価につなげることを目的とする。 |